京大 連覇緒60で止めた!3年ぶり勝利で7季ぶり完封

[ 2012年5月22日 06:00 ]

関西学生リーグ 京大1-0関学大

(5月21日 わかさ)
 2回戦1試合があり、京大が関学大に2009年春の対同大2回戦以来となる勝利を収め、更新中だったリーグ連敗ワースト記録を60でストップした。先発・田中英祐投手(2年)が京大投手では08年秋の尾藤以来7季ぶりの完封でリーグ戦初勝利。打っては9回1死三塁で4番・坂洋輔内野手(2年)が決勝左前打を放った。

 最後の打者を空振り三振に仕留めた田中は、両手を大きく突き上げ吠えた。「“やったった”という感じです」。昨年、京大にすい星のごとく現れた最速147キロ右腕が、屈辱的なワースト記録の更新に終止符を打った。

 1、3、4、6、8回と得点圏に走者を背負うも、要所で140キロ台の直球がうなりを上げた。「とにかく1人1人を抑えようと思った」。自らのボークや野手の失策にも動じることなくピンチの芽を摘み続けた。9三振を奪い、最後まで相手に流れを渡さなかった。

 比屋根監督が「年功序列ではなく勝つために臨んだ」と話したように、この日のスタメンは全員3年生以下で構成。温情を封印し、“負の連鎖”を断ち切った。「下級生でつかんだこの1勝は、これからの京大にとって価値ある1勝」。殊勲の右腕は「他校と対等に戦えるようになりたい」と決意を新たにした。

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2012年5月22日のニュース