辛らつ批判のオリ・オーナー「やっと底を脱出した感じ」

[ 2012年5月21日 06:00 ]

<ヤ・オ>交流戦監督最多の99勝目を挙げたオリックス・岡田監督は李大浩とハイタッチ

交流戦 オリックス4-1ヤクルト

(5月20日 神宮)
 投打が機能した岡田オリックスが5月2日以来の連勝を飾った。岡田監督は交流戦監督通算勝利数を99に伸ばし、前中日監督の落合博満氏を抜いて歴代単独1位に浮上した。

 百戦錬磨の指揮官は勝負どころを逃さなかった。執念の代打攻勢で流れをグイッと引き寄せた。1-1で迎えた5回に勝負手を打った。1死二、三塁で、先発の西を見切って代打・北川を投入。その北川が四球を選んで満塁とすると、森山の代打に切り札、T-岡田を送り出した。左太もも裏肉離れの影響で代打限定起用の大砲は強い遊ゴロを放ち、三塁走者が決勝のホームを踏んだ。

 今季3度目の観戦となった宮内義彦オーナーも采配にうなずく。「(5回の攻撃は)ああいうのはいいね。積極的でね」。ただ、忠告も忘れなかった。「やっと底を脱出した感じ。故障者も多いし心配の種は尽きない。頑張ってもらわんと」。スケールズの入団決定にも「それに頼るようじゃ困る」と言葉を続けた。

 指揮官にとって唯一の“誤算”は、塚原に勝利がつかなかったことだろうか。「なんで? ベンチで塚原が初勝利やなと言うとったんやけど」。香月が満塁のピンチをしのぎ、平野が2回、岸田が1回を0封。投打に巻き返しの機運が高まる1勝だった。

 ▼オリックス・李大浩(1点リードの9回に2戦連発となる7号2ラン)高めの真っすぐをしっかり捉えることができた。状態は凄くいい。

続きを表示

2012年5月21日のニュース