中田 故郷で同点二塁打!おかん手料理で元気100倍

[ 2012年5月21日 06:00 ]

<広・日>お立ち台でB・Bの祝福を受ける日本ハムの中田

交流戦 日本ハム5-4広島

(5月20日 マツダ)
 0―4で迎えた9回。敵失で得た2死二塁からの神懸かり的な逆転劇だった。地元・広島で、最後の最後に日本ハムの中田が大仕事をやってのけた。

 3点を返し、なおも一、二塁。サファテは4球直球を続け、2ボール2ストライクからの5球目にフォークを投じた。泳がされ体勢を崩されながらも放った一打は左翼フェンス直撃の同点二塁打。最後は稲葉の二ゴロが適時失策を誘い、一気に5点を奪った。昨年6月18日の広島戦では、同じマツダスタジアムで2打席連発。2年連続で地元でヒーローインタビューに応えた中田は「(前打者の田中)賢介さんが四球で出て一気にボルテージが上がった。打つことしか考えていなかった。2アウトから5点を入れるファイターズ打線を誇りに思います」と胸を張った。

 中学までを過ごした広島。前夜はオフ以来久々に広島市内の実家に戻り、母・香織さん(48)の手料理に舌鼓を打った。この日も香織さんら親族と、1月に結婚した新妻もスタンドから声援を送っていた。前日は4打数無安打。この日も4打席目までは凡退していたが、最後に見せた4番の仕事だった。「元気にやっている姿を家族やいろんな人に見せられたので良かったです」。ベンチ入り野手17人を使い切る総力戦での勝利に、栗山監督も「翔があそこで打ったのがうれしかった。意味のあるゲーム」と目を細めた。

 ▼中田の母・香織さん 先輩方の波に乗って打たせてもらった。本人もホッとしていると思う。これからも楽しく野球をやっている姿を見せてほしい。

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2012年5月21日のニュース