古巣対策お任せ!阪神・藤井彰 “楽天の足”封じる

[ 2012年5月19日 13:28 ]

藤井彰は黙々とティー打撃に励む

 阪神の藤井彰人捕手(35)が19日に対戦する楽天の足に警戒心を強めた。今季初となる古巣との一戦。敵のすべてを知り尽くす守りの要が、一番に盗塁阻止に意欲を燃やした。

 「(警戒は)やっぱり足だね。チャンスがあれば(スタートを)切ってくる。そこは気を使う。思い切りスタートを切ってくるからね。でも能見はスタートを切りにくいから、刺せるように」

 機動力を封じることが、勝利への近道だ。楽天は目下パ・リーグ4位ながら、好調。17日の広島戦で敗れるまで6連勝しており、その要因が機動力だった。盗塁数は12球団トップの51個。その中でも聖沢は両リーグ最多の22盗塁。打率も・329でこの1番打者を出塁させないことに全力投球したい。

 昨季まで楽天でコーチを務めていた関川外野守備走塁コーチも1、2番コンビを警戒していた。「聖沢、内村。内村は今調子は悪いけど、塁に出すとうるさい。負けたくはない。絶対に! 2連勝できるよ」。さらに捕手の嶋にも注視。「ピッチャーを崩すより、嶋を崩すことが大事。リードがバッティングに直結する」。その秘策もある。「リードをどう崩すか。傾向はあるから」

 聖沢、内村、そして嶋…。攻守においてのターゲットは決まった。「個人としても切り替えて。ゲームは始まったばかり」。昨季の楽天戦で藤井彰は打つ方でも貢献。2試合に出場して6打数3安打1打点の活躍。古巣との相性も抜群な星野楽天の勢いを止める。

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2012年5月19日のニュース