鉄人・衣笠氏が金本にハッパ「カンフル剤にならないと」

[ 2012年5月15日 12:00 ]

 阪神の4番としてチームを支える金本知憲外野手(44)へ、2215試合連続試合出場の日本記録を持つ“元祖・鉄人”衣笠祥雄氏(65)が熱い言葉を贈った。

 右肩痛でまともにバットも振れなかったのはもう過去の話と断言。「思い切ってバットが振れている」とハッパを掛けた。

 現在金本の通算安打数は歴代8位の2474本。バットを振るたびに歴史を塗り替えてきた男は、“大台”に加え、衣笠氏の背中もしっかりと射程圏にとらえた。抜いて当然―。そう期待をかけるのは、金本の快調ぶりを知るからこそだ。

 「あと20本(正式には26本)で2500安打でしょ。ボーッとしてたっていくでしょう。ホームラン(衣笠氏の504号)は難しいかもしれないけど、僕と福本(ともに歴代5位の通算2543安打、残り69本)のヒット数は十分、今シーズン中に超えられるでしょうね。何よりいまはチームが苦しい時ですから、すごく大事な時期。彼がチームのカンフル剤にならないといけない」

 打線も完全に目覚めたとは言い難い。投手に頼りきりの試合も数多い。16日に幕を開ける交流戦。過去7年の通算打率は・310、本塁打は歴代8位タイの34本。ここ一番で4番の奮闘が求められるからこそ、衣笠氏の期待も大きい。

 「年齢による衰え? ないね。マサ(山本昌)だって勝ってるんだから、まだまだ。(連戦の)間で1日休養をもらうとかして一番いい状態で活躍してほしい。一番いいモノを出せる状態を、1試合でも多く続けてほしい」

 元祖・鉄人は熱く厳しい目で見守っていく。

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2012年5月15日のニュース