実力で勝ち取った!宮国、交流戦開幕投手に

[ 2012年5月15日 06:00 ]

キャッチボールを終えて宮国がスパイクを履き替える

 巨人の宮国椋丞投手(20)が、16日のオリックス戦(東京ドーム)で交流戦の開幕投手を務めることが14日、濃厚になった。勝率5割で迎える交流戦について、川口投手総合コーチは「勝つローテーションをつくっていく」と話し、20歳右腕が大役を任せられることになった。

 実力での抜てきだ。「第6の男」として開幕ローテーション入りし、5試合で2勝0敗、防御率1・38。4月8日の阪神戦(甲子園)を巨人の10代では29年ぶりの初登板初勝利で飾ると、本拠地デビューだった1日の広島戦(東京ドーム)で初完封勝利を挙げた。

 先発4本柱として期待された昨季パ最多勝のホールトンは2勝3敗、防御率4・19と精彩を欠き、5番手のゴンザレスも左脇腹痛で離脱。6番手だった宮国は結果を残し続け、内海、杉内、沢村に次ぐ「第4の男」に成長した。当初、開幕投手が有力視された杉内はこの日通常2日前に入るブルペン投球を行わず。2試合連続で中5日で登板したため、疲労を考慮して中6日で2戦目の同カードに回ることなり、宮国に白羽の矢が立った。

 初の交流戦を前に「楽しみですけど(現状の自分に)いっぱいです。経験として、一人でも多くの打者と対戦したい」と宮国。この日は川崎市のジャイアンツ球場で投手練習に参加し、ダッシュやキャッチボールなどを行った。「交流戦は初めてなので分からない。タイミングが合えば(杉内に)聞いてみたい。(杉内は)天才ですから」。プロ10年でパ相手に85勝を挙げた杉内から教えを受け、交流戦の対策を練る。昨季の交流戦開幕は当時ルーキーだった沢村が務めた。今年は期待の2年目右腕。チームを今季初の貯金生活に導く。

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2012年5月15日のニュース