浅尾2軍落ちで無期限調整 疲労が1番の原因

[ 2012年5月15日 06:00 ]

すでに昨季を上回る6失点を喫している浅尾

 昨季リーグMVPに輝いた中日の浅尾拓也投手(27)が14日、出場選手登録を抹消された。08年に1軍定着後、不調を理由に2軍落ちするのは初めて。

 浅尾は今季救援で21試合に登板し、1勝12ホールドを記録。しかし防御率は2・25と安定感を欠き、すでに79試合で5失点だった昨季を上回る6失点を喫している。1点リードを守り切れなかった13日の広島戦(マツダ)後、権藤投手コーチが高木監督と協議した上で浅尾本人に再調整を通達した。「これだけの投手が落ちるというのは技術もあるが、疲れているというのが一番」と過去3年間で218試合に登板してきた勤続疲労を考慮し、無期限で2軍調整させる方針だ。

 昨季は150キロ前後をマークした直球が、今季は140キロ台前半止まりだったことについて浅尾は「感覚の問題だけど力が入りきらない部分がある」とフォームに悩んでいることを示唆していた。代役は置かず、新人の田島、山井らを総動員して、しのいでいく構え。権藤投手コーチは「8、9回の投手は失敗すれば終わり。それに対するプレッシャーは凄いものがある」と浅尾の状態に理解を示した。

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2012年5月15日のニュース