ダル 驚嘆のカーブで11K 最大落差は約41センチ

[ 2012年5月8日 06:00 ]

<インディアンス・レンジャーズ>6回を投げ、自己最多の11三振を奪ったレンジャーズのダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ2―4インディアンス

(5月6日 クリーブランド)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が6日(日本時間7日)のインディアンス戦でメジャー初黒星を喫し、デビュー戦からの連勝は4で止まった。不運な安打も重なり、6回6安打4失点(自責点3)。それでもカーブを武器にメジャー自己最多の11三振を奪い、今季44奪三振はリーグ3位に浮上した。次回は11日(同12日)のエンゼルス戦に先発する。

 両打ち2人を含む左打者を9人並べたインディアンス打線に対し、毎回の11奪三振。このうち10個はカーブで奪った。メジャー初黒星を喫したものの、ダルビッシュは「魔球」の存在を相手にしっかり印象付けた。

 120キロ台の球速で縦に落ちる。ダルビッシュは110キロ前後の遅いカーブと区別し「パワーカーブ」と呼ぶ。興味深い数値がある。大リーグ公式サイトは一球一球の軌道を瞬時に解析し、その変化を数値化している。この日、カーブの最大落差は16インチ(約40・6センチ)。これはボール約6個分にあたる。10年に無安打無得点試合を達成している相手のヒメネスもカーブを得意とするが、最大落差は14インチ(約35・6センチ)だった。

 その落差に驚嘆したのは、メジャー18年目、通算2725安打のデーモンだ。4、6回はいずれもカーブで空振り三振。「カーブは現役投手でおそらくNo・1だろう。カーブにあれだけ空振りをすることは、めったにない。ストライクゾーンにとどまりながら、膝の高さに決まる。本当に驚かされた」と証言した。

 三振を取れる理由は落差だけではない。あるア・リーグのスカウトは「打者から見て、ほとんどの球種が最初の数メートルは同じ軌道で来る。それだけでも厄介なのに、カーブだけはその軌道から外れて一瞬、上に出てくる。打者は見慣れない軌道に目線は上がり、体は浮き上がってしまう」と分析する。そこからスイングを修正することは難しい。全球種をほぼ同じ腕の振りで投げられることは、言うまでもない。

 「追い込んでからカーブを選択したのは、僕の中では一番三振を取れる球種なので」とダルビッシュ。初黒星を喫したが、ウイニングショットとしての自信を深めたことは大きい。

 「今までの人生で(黒星が)初めてなら、いろんな感情になるかもしれないですけど、高校の時も、日本のプロ野球の時も、数多く負けているので」

 その表情に悲壮感はなかった。

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