5番降格の新井 21試合ぶり4号ソロも言葉少な…

[ 2012年5月6日 06:00 ]

<神・巨>4回1死一塁、坂本のバントをさばいた阪神・新井は一塁に素早くスローイング

セ・リーグ 阪神2-1巨人

(5月5日 甲子園)
 喜びよりも、悔しさの方が大きかったのだろう。ヒーローは多くを語らなかった。4万6826人の大観衆で埋まった甲子園で、貴重な追加点となる4号ソロを放った阪神・新井は、ひと言だけを残して、足早に球場を後にした。

 「いいスイングができた。振り切れた。風にも乗ったね。ナイスゲーム!以上!」

 1点リードの4回。先頭で打席に入ると、内海が投じた初球のチェンジアップを捉えた。左翼席への一撃は4月11日の広島戦(マツダ)以来自身21試合ぶり、チームとしても16試合ぶりの本塁打。今季の甲子園では13試合目でようやく飛び出したチーム初本塁打でもあった。

 不振で前日に4番を外れ、この日は5番に入った。グラウンド入り前には室内練習場で打ち込みを敢行するなど、ひたすらバットを振った。阪神移籍後のゴールデンウイーク期間は通算打率・306。「たくさん子どもたちも来てくれると思う。ゴールデンウイークの楽しい思い出をたくさんつくって帰ってもらいたい」と話してきたが、こどもの日に、やっとスタンドに笑顔を咲かせた。

 直前の守備では坂本が三塁線に狙ったバントを素手でキャッチする好守備で阻止した。和田監督も「セーフティーバントの守備から気持ちが乗ってのホームランだった。守備がバッティングにつながったね」と称えたビッグプレーだった。

 チームは連敗を5で止め、勝率5割に復帰。指揮官は「ファンの人たちみんなに応援してもらい連敗を止められた。あすもう一つ勝ってゴールデンウイークを終わりたい」と再浮上へ、手応えを感じていた。

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2012年5月6日のニュース