宮国「動く球」で幻惑投球 初東京ドームで初完封

[ 2012年5月2日 06:00 ]

<巨・広>プロ初完投初完封の宮国は笑顔を見せる

セ・リーグ 巨人5-0広島

(5月1日 東京D)
 ポーカーフェースを崩さないまま、弱冠20歳の細身の右腕がゼロを9つ並べた。本拠地・東京ドームでの初登板でプロ初完封を飾った巨人・宮国が、お立ち台では一転、初々しい笑顔でファンをしびれさせた。

 「一人一人、打者に向かっていけたことが、こういう結果につながった。こんなに(観衆が)多くいるとは思いませんでした。でも、僕はマウンドに立つと緊張しないタイプ。この先もこういう雰囲気の中で、もっともっと投げていきたい」

 散発3安打、三塁も踏ませない快投の裏には、広島打線をほんろうするしたたかさがあった。「きょうはツーシームがどこまで通用するか試したかった」。5回1死一塁で堂林。2ボール2ストライクから外角へ微妙に変化する新球で二ゴロ併殺打と、随所に初めて投じた新球で幻惑した。

 「打ち取ってリズムをつくるピッチャー。自分のテンポで投げてゴロを打たせられればと思っていた」。もともと直球も微妙に動くタイプだが、4月22日のヤクルト戦(神宮)から中8日の調整の間に試したツーシームが好感触だった。スタミナ面に不安がある2年目右腕に取って武器になる、バットの芯を外す球種。広島・松山が「捉えきれない気持ち悪さがあった」と言ったように、理想の打たせて取る投球で104球の完封劇を演じた。バットでも貢献した。3回2死一、三塁から中前適時打でプロ初安打初打点を記録。「(手が)痛かったです。詰まりました」と笑ったが、自らの投球を助けた。

 4月17日に20歳になってから初めての勝利。チームを4連勝に導いた右腕に、原監督も「どこで会得したのかと思わせるぐらいの落ち着いたマウンドさばき、先輩にも学ぶところがある。私も勉強になる」と舌を巻いた。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「野村克也」特集記事

2012年5月2日のニュース