巨人「15点打線」変える 9連戦は日替わり打線で

[ 2012年4月28日 06:00 ]

帰京する原監督

 「桜島打線」にはこだわらない。巨人・原監督は28日の阪神戦(東京ドーム)から始まるゴールデンウイーク9連戦へ日替わり打線で臨む方針を示した。

 「打線はしばらくは流動的でしょう。9連戦は左投手が多い」

 桜島を望む鹿児島・鴨池球場で行われた前日のDeNA戦では15安打15得点。先発全員安打とつながりを見せたが、鹿児島空港で帰京便を待つ原監督に浮かれた様子はない。

 なにしろ今季は左腕にやられている。相手先発が左腕の試合は2勝7敗1分けの借金5。現在チームは借金6で、そのほとんどを占める。9連戦では阪神・能見、岩田が2度ずつと、広島・篠田と半数以上の5試合が対左腕の見込みだ。「小笠原、(高橋)由伸は左投手に打率が悪い。ボウカーも。現実を受け止めないと」。小笠原は対左腕に打率・091、高橋由は・192、ボウカーは・045。前夜の爆勝に貢献した3人だが、右太腿裏痛からの復帰が近い谷、5年目の加治前ら右打者と併用していく。

 1番・長野とクリーンアップの坂本、阿部、村田の枢軸は据え置いても、それ以外は目の前の勝利にこだわるタクト。昨季108通りものスタメンを試した原監督は、固定オーダーを理想としていたが、すでに今季も21試合で12通りと試行錯誤は続く。

 「毎試合、想像してください」と言い残し、浮上を懸けた一戦必勝の9連戦に挑む。

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2012年4月28日のニュース