高木監督「ミスしとっちゃ勝てん」投打の歯車ずれた

＜ヤ・中＞３回１死二塁、ミレッジ（手前）に２ランを浴び、肩を落とす高木監督（右）

セ・リーグ 中日２－４ヤクルト

（4月26日 神宮）
　相性の悪さは生きていた。昨年は２勝８敗２分けと苦しみ、昨年まで４年連続負け越しを喫した神宮球場。中日はエースを立て、先制点を挙げたが、鬼門突破はならず、今季最初の３連戦は２敗１分けの勝ち星なしで名古屋へと帰ることとなった。

　序盤から重苦しい空気が漂った。初回、２回と１点ずつを挙げたが、いずれも内野ゴロの間。大量得点のチャンスを逃すと３回以降は好機で決定打を欠き、この３連戦は適時打なしに終わった。Ｂ型インフルエンザ感染のため出場選手登録を抹消された山崎に代わり、２試合連続で４番に入った和田もこの日で１２打席連続無安打と苦しむ。

　「まだ、どうこう言う時期じゃない。この遠征（広島、神宮）もトータルなら３勝２敗１分けと勝ち越したし、８、９月なら大変だけど」

　打線の中核を担う男は敗戦のショックを見せず、前向きに話した。

　高木監督は球場への意識について「そんな意識より、ミスしとっちゃ勝てん」とし、６回１死二塁、吉見の投前に高く弾んだ打球で三進しなかった二走・堂上直の走塁などを指摘した。鬼門でずれた投打の歯車は地元で元通りにかみ合わせるしかない。