谷繁新記録弾でドロー 新人から24年連続本塁打

[ 2012年4月26日 06:00 ]

<ヤ・中>7回、ソロ本塁打を放つ中日・谷繁

セ・リーグ ヤクルト1-1中日

(4月25日 神宮)
 扇の要が前人未到の記録を打ち立て、チームの首位陥落を防いだ。1点を追う7回2死、ヤクルト先発・石川のスライダーをとらえた打球は低い弾道で、左翼席へと飛び込む1号同点ソロ。プロ野球史上初のルーキーイヤーからの24年連続本塁打に「現実としてやっているので、やれていることをいろんな人に感謝したい」と中日・谷繁は控えめな笑顔だった。

 チームの危機的状況を救う一発でもあった。前日の試合で右腰に違和感を訴えて途中交代した森野が「右腹斜筋の軽度の損傷」で出場選手登録を抹消。チーム打点王の長期離脱は避けられない状況となった。さらに4番・山崎、野本もB型インフルエンザ感染で抹消となった。主力の大量離脱を受け、谷繁の打順は今季初の7番に繰り上がった。

 「自分のできることしかできない。できることを精いっぱい頑張ります」

 全力を尽くした結果が会心の一撃だった。高木監督は「谷繁のホームランが出たし、あの展開なら勝たないかん」と終盤の拙攻で、勝ちきれなかったことが不満だった。勝てなかったが、負けもしなかった。最低限の結果を導いたのは頼れるベテランだった。

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2012年4月26日のニュース