館山 虎狩り!右手46針縫う大手術から復活1勝

[ 2012年4月19日 06:00 ]

<神・ヤ>ヤクルト・館山は今季3度目の登板で初勝利を手にする

セ・リーグ ヤクルト3-2阪神

(4月18日 甲子園)
 1点差の8回2死。フルカウントから142キロのシュートを阪神の右打者・新井の最も遠い外角いっぱいに決めた。見逃し三振で甲子園がため息に包まれる。ヤクルト・館山は表情一つ変えずマウンドを降りた。

 昨年11月に右手のひら、中指、人さし指など計46針を縫う血行障害の大手術を行った。それから地道なリハビリを重ね、今季3試合目の登板で初勝利。8回2失点の復活劇にも「支えてくれたいろんな方々に感謝しないといけない白星。だけど、こみ上げるものはないですね」。淡々と振り返る表情が頼もしかった。

 先発ローテーションに定着した08年から4年連続2桁勝利。51勝21敗、勝率・708を誇る右腕は調子が悪くても勝つすべを知っている。「ブルペンから納得いく球がいっていなかった」と振り返るように序盤は制球が定まらず3回まで2失点。だが、崩れない。4回以降はフォーム、リリースポイントを微調整して8回まで追加点を与えなかった。荒木チーフ兼投手コーチも「最初はどうなるかと思ったけど、あのまま終わらないのが彼の経験だね」と称えた。

 血行障害の手術から当初の実戦復帰プランは4月中旬だったが、2月1日からブルペン入りして開幕1軍入り。調整が右肩上がりだったわけではない。3月16日から左足首関節炎で4日間の入院。今月9日の練習後には「体重が3キロ減ってまだ戻っていない。体力的に戻ってきていないのかな」と漏らしていた。それでも、翌10日のDeNA戦(神宮)で8回1失点の好投を見せるなど、ローテーションはしっかり守った。小川監督は「この前の投球も良かったけど勝ちにつながらなかった。この1勝は大きい」と目を細めた。

 「(手術から)戻った以上勝負に専念しようと思った。目の前の一試合一試合を取っていきたい」と館山。本当の復活劇はこれからだ。

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