おかわり 足で三塁打 二塁から三塁の加速はチーム一

[ 2012年4月18日 06:00 ]

<西・日>5回2死二塁、西武・中村は右中間へ勝ち越しとなる適時三塁打を放ち激走する

パ・リーグ 西武3-2日本ハム

(4月17日 西武D)
 打球が右中間を破ったのを確認すると、まるで車輪のように、西武・中村の足の回転数が上がっていく。二塁を蹴って、三塁に土煙を上げてスライディング。102キロの巨体を揺らしてのド迫力の全力疾走に球場が沸いた。

 「疲れましたよ。二塁まで(歩数が)合わなくてダメかなと思った。乳酸がたまって足が動かなくなったので一生懸命に足を回転させました」

 10年4月22日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で神内から放って以来、自身2年ぶりの三塁打。体に似合わず足は速い。50メートル走6秒3。このタイムは同僚で07~10年に4年連続で盗塁王を獲得した片岡とほぼ同じだ。渡辺監督も「ベースランニングでの二塁から三塁への加速は中村がチーム一速い」と評しているほどだ。続くヘルマンの中前打で貴重な3点目のホームも踏んだ。

 「これだけ勝てないのは4番の僕のせい。大きいのとか小さいのとか関係なく、何とかコンパクトに打とうと思った。1本出て良かった」

 責任感がもたらした激走でもあった。1―1の5回2死二塁。日本ハム・八木が投じた初球はウイニングショットでもあるシンカー。一発を狙うなら見送る球だが、ただ勝ちたい一心でシンプルにバットを振った。

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2012年4月18日のニュース