小技に加え好球必打も…2番・谷 どん底の巨人変えた

[ 2012年4月18日 06:00 ]

<中・巨>3回、長野の適時右前打で巨人の二塁走者・谷(左)は三塁を回る。(右はベースカバーに走る山井)

セ・リーグ 巨人4-1中日

(4月17日 ナゴヤD)
 変幻自在の2番がつなぎの野球を演出した。巨人の谷佳知外野手(39)が7試合連続で2番で先発出場。3回1死一塁からの左越え二塁打で長野の先制打をお膳立てし、8回には確実に犠打を決めた。谷が先発起用された8日の阪神戦(甲子園)から7試合でチームは平均4・3得点を挙げ、5勝1敗1分け。16年目のベテランだからこそできる状況に応じた打撃が、打線のスパイスになっている。

 バント、ヒットエンドラン、右打ち…。533犠打の世界記録を打ち立てた川相(現2軍監督)に代表される小技にたけた打者が、オーソドックスな2番打者像だ。だが原監督が今季、求めている攻撃的2番の役割をベテラン谷が担っている。

 元来、好球必打の攻撃的な打者。3回1死一塁では、1ボールからの2球目を左越え二塁打。好機を広げ、長野の先制打につなげた。この日は5打席のうち3度、最初のストライクに手を出した。攻撃的である一方、岡崎ヘッドコーチは「投手に多くボールを投げさせられる選手でもある」と言う。甘い球が来ない場合はファウルで粘る。不利なカウントになっても簡単に凡打しない。8回には2番で2度目の犠打も決めた。

 巨人はプロ野球史上初の開幕8戦で5度の零敗を喫した。その8試合で2番に座ったボウカーは打率・065と機能しなかった。原監督は8日の阪神戦(甲子園)から谷を2番に起用。岡崎ヘッドは「チームが落ちている状況では谷しかいないという判断。つなぐ。かといって小技で、というわけではない」と意図を明かす。

 2番での打率は・333。谷は「いいバッターが後ろにいるから、つなごうと思って打席に入っている。いい形で打線をつなげればいいからね」と言う。ベテランらしい粘りや、一振りで決める時は決める。岡崎ヘッドは「役割を感じて打席に立っている。今、少なくなった餌をまける打者。本人には昭和の選手だなって言っている」と評す。職人の打撃技術がチームを支えている。

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