雨乞い、験担ぎ、初回の安打!中畑監督の大作戦

[ 2012年4月17日 06:00 ]

二日酔いで新潟空港に現れたDeNA・中畑監督は、二日酔い解消にアイスモナカを食べる

 名付けて「ビジター大作戦」だ。DeNA・中畑監督は17日からの広島戦(呉)でハマスタのリベンジを狙う。本拠地(6~8日)での3連戦は、前田健にノーヒットノーランを喫するなど3連敗。その前田健も18日に先発する予定で、今回は雪辱のチャンスだが、新潟から福岡経由で広島入りした指揮官は「リベンジしたいけど投手がいいもん」と、どこか自信なさげだ。

 だが、作戦はある。自ら「ビジター大作戦」と名付けた戦法は、(1)雨乞い(2)験担ぎ(3)初回の安打指令――だ。「語呂とか響きはいいよね。スパイ大作戦みたいでさ」とうなずいた。

 まずは天を味方につける。「打開策は雨かな。打線の調子が上がってくるまで雨天中止、狙うか」と笑いを誘い「あした(午後)4時から7時まで雨って言ってたよ。って予想まで、うそつくっていいのかよ」とおどけた。

 さらに普段はしない験担ぎについても「勝つ験担ぎがあるなら何でもやる」。15日の試合前、開幕後初めて青いグラブを持って遊撃後方からフリー打撃を見守ると、巨人の遊撃・坂本が2失策。いずれも得点の足掛かりになっただけに「あそこで仕掛けをしておいたんだ」とうそぶき「あしたもやるか」と続けた。

 そして最後が「初回にヒット。そうすると安心して戦えるじゃん。記録はなくなったって」。初回の得点ではなく安打とは何とも控えめだが、早く無安打の重圧から解き放たれたい。1番・荒波、2番には梶谷を5試合ぶりにスタメン起用し足でかき回すのも作戦だ。

 15日の巨人戦(ハードオフ新潟)にサヨナラ勝ちし、ご機嫌の中畑監督。17日の球場は呉だが「白星“くれ!”じゃない。白星は取りにいく」とようやく威勢のいい言葉で気合を入れた。

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2012年4月17日のニュース