京都 ダブルヘッダー連勝で開幕5戦全勝、大阪まだ勝てず

[ 2012年4月9日 10:00 ]

4回途中から今季初登板し、初勝利を飾った京都・大倉三佳

 日本女子プロ野球リーグは7日、神戸総合運動公園サブでダブルヘッダーを行い、第1試合は京都が先発全員安打の21安打で14-2と大阪を圧倒、第2試合も京都が兵庫を終盤逆転し4-2で連勝、開幕5戦全勝とした。大阪は開幕5連敗。

 第1試合は、手がつけられない京都打線が爆発。初回に大阪先発小西美加の立ち上がりを捕まえると、3安打で2点先制2回以降も攻め続けると、4回には打者一巡の猛攻で9点を奪い、先発小西をノックアウトした。先発全員安打の21安打を記録するなど、チーム打率は.419と勢いは止まらない。1番のキャプテン河本悠は3安打猛打賞とプレーでもチームを引っ張る。「投打がうまくかみ合って、今までにないチームを見せられてると思う。みんな自分のやるべきことをしっかりわかっているので、それを結果に出せている」と自信を持って話す。佐々木監督が1年掛けて育て打線は成長を見せ、女子版いてまえ打線になりつつある。

 第2試合も京都が終盤の逆転劇で開幕からの連勝を「5」に伸ばした。今季初めて相手に先制される形になったが、投手陣が最少失点で切り抜けた。2点リードされた6回、兵庫先発植村から先頭が四球を選ぶと、当たっている3番三浦、4番川端の連打で無死満塁。続く5番大倉が中前に弾き返す2点適時打で同点にすると、7番田中朋子は1死二、三塁から走者一掃の右翼線二塁打で逆転に成功した。「打った瞬間はちょっと覚えていない。バットに当たったらライトに行ってたんで良かった」と田中は興奮気味に話した。

 同点打を放った大倉は、投げても4回一死満塁のピンチから登板し、後続をシャットアウト。今季初登板で初勝利を手にした。「打つ方は思い通り出来たが、投げる方はかなり緊張した。先発投手がいい投球をしているので、いつ行けと言われてもいいように常に準備しています」。

 ▼兵庫・川保(肩の脱臼から復帰初日に2安打したコーチ兼選手)リードしていて4点取られての逆転負けだったんで、すごく悔しいですね。バッティングは本調子でしたが、守備でエラーしちゃったんでそこを調整してピッチャーに迷惑を掛けないようにしていきたいです。今、中村茜も調子良いんで、4,5番で返せればなと。しっかりと点を取って守りたい。バッテリーに課題があると思うので、私が早く捕手に復帰してサポート出来たらいいなと思います。とにかく京都に1勝したい。

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