代役が1番乗り!木佐貫、95球無四球で2年ぶり完封

[ 2012年4月9日 06:00 ]

<オ・楽>4安打完封勝利でガッツポーズをする木佐貫

パ・リーグ オリックス2-0楽天

(4月8日 京セラD)
 完封ラッシュの2012年プロ野球。オリックスでは、代役先発がチーム一番乗りを果たした。「降ってきたチャンス。このチャンスを絶対にものにしてやる」と強い思いで木佐貫はマウンドに上がった。

 初回に2死二塁のピンチを招いたが、フェルナンデスを遊ゴロに仕留めて波に乗った。昨季終盤の救援経験を生かし、序盤から飛ばしていく。今季習得したツーシームの効果も大きく、右打者の内角を効果的に攻めることで組み立てのバリエーションが増加した。打たせて取る投球でテンポ良く、わずか95球で試合を完了。結果は、被安打4の完璧な内容だった。

 「7回が終わったときに赤堀(投手コーチ)さんから“行くぞ”と言われて完封を意識した。完封?一昨年の楽天戦以来ですよね」。記憶通り、10年6月29日の楽天戦(京セラドーム)以来、2年ぶりの完封。無四球のおまけが付くと、巨人でのルーキーイヤーだった03年9月2日の中日戦(倉敷)までさかのぼる。

 昨年は開幕投手を務めながら、わずか2勝。再起を期すべく臨んだ今季は開幕ローテーションからも外れた。この日の先発は、当初投げる予定だった寺原が6日に腰痛を訴えたため、急きょ巡ってきたもの。そのチャンスを見事に生かした。

 「きょうは2点で十分やったんとちゃうか。きょうみたいな投球をしとったら(ローテーションから)外されへんよ」と岡田監督。エース金子も腰の張りなどで万全ではない。それだけに緊急事態から生まれた木佐貫の復活はチームにとっても大きかった。

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