村田が口火!巨人打線ようやくお目覚め13安打5得点

[ 2012年4月9日 06:00 ]

<神・巨>1回2死一、二塁、村田の左前適時打で生還した長野を迎える原監督

セ・リーグ 巨人5-1阪神

(4月8日 甲子園)
 銀傘に巨人ベンチの拍手と歓声が響いた。初回2死一、二塁から村田がバットを折りながらも左前へ落とす。球団ワースト記録更新を免れる32イニングぶりの得点、そして46イニングぶりの適時打だった。

 「僕が一番ホッとしている。いい当たりじゃなかったけどヒットになってよかった。何とかしたい気持ちが強かった」

 初回2死走者なしから長野、阿部、村田とつながった一打はチーム今季初の3連打。これで重苦しいムードは一変し、今季初の2桁となる13安打で最多の5得点を挙げた。歴史的貧打で屈辱の連続だった原監督も「このくらい(打って)いかないと。横っ面を2度、3度殴られたわけだから」とやっと開花した打線に安どの表情を浮かべた。

 前日までプロ野球初となる開幕8試合で5度の零敗を喫する深刻な打撃不振。指揮官の打開策も実った。開幕8試合で2安打のボウカーに代えて谷を2番に起用。2回の左前適時打など3安打し「存在を出すことは大きいと思う。何とかしたいと全員が思っていた。それが乗り移った」とナインの気持ちを代弁した。

 貧打解消のため試合前には、9日に休日返上での野手の全員練習が決まっていた。「徐々にね。災い転じて福となす、という感じになってくれるのを祈っています」。最下位からも脱出し、原監督にようやく心からの笑顔が戻った。

 ▼巨人・寺内(8番で2安打しともに本塁へ生還)8番が出れば打線に勢いがつく。ベンチにいたときもチームが打てないのが悔しかったので。

 ▼巨人・岡崎ヘッドコーチ 2番という打順は難しい。内野手も考えたけど、できるのは谷しかいないかなと。タイムリー2本は実力。

続きを表示

2012年4月9日のニュース