ドラ1野村、8回無失点で初勝利!首位浮上に貢献

[ 2012年4月9日 06:00 ]

<D・広>2回1死一塁藤田の打球を足で止める野村

セ・リーグ 広島5-2DeNA

(4月8日 横浜)
 喜びと、安ど感が入り交じっていた。試合後。広島・野村は指揮官からウイニングボールを手渡された。プロ2度目の登板で初白星。8回5安打無失点と、文句のつけようがない内容だった。

 「連勝中の流れだけは絶対に止めたくないと思った。しっかりゲームをつくれたことがうれしい」

 6回1失点だった1日の中日戦(ナゴヤドーム)から中6日。前回が連敗中なら、今回は5連勝中での登板も、ルーキーに重圧は関係ない。4回を抑えた時点でチームの連続無失点は35イニングとなり、79年8月の球団記録を33年ぶりに更新。さらに自身がマウンドを降りる39イニングまで伸ばした。直球は140キロ台前半ながら、スライダー、チェンジアップを丁寧に低めに集める。そして、この日も無四球と抜群の制球力。8回2死一、三塁では、代打・小池を外角スライダーで三直に仕留めると小さくガッツポーズ。この回で降板し、完封はお預けとなったが「8回は少し疲れたのかも。でも粘り強く投げられた」と笑顔で振り返った。

 明大時代はリーグ7人目の通算30勝&300奪三振をマークした即戦力右腕。首脳陣は春季キャンプの時点で早々と、開幕カードの中日戦の3戦目起用を決めていた。「投球を知っているし、フォームがブレない。そういう投手は大崩れしないからね」。大野投手チーフコーチが抜てきの舞台裏を明かす。期待通りの好投で、チームは4試合連続完封こそ逃したが6連勝。昨年4月23日以来の単独首位に立った。「プレッシャーの中でよく投げてくれた。完封?チャンスはまたある」。野村監督はそう絶賛した。

 「手応え?やっていけるというより、やらないといけない」。野村の力強い言葉。今季への期待が大きく膨らむ第一歩だった。 

 ▼広島・今村(9回に2失点。チームの連続無失点イニングを39で止め、球団初の4試合連続完封も逃す)悔しいです。無失点は知っていました…。

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