中日29イニング連続無失点で5連勝「ウチは連覇のチーム」

[ 2012年4月7日 06:00 ]

<中・ヤ>7回、上田の打球を腹部に受けた吉見

セ・リーグ 中日1-0ヤクルト

(4月6日 ナゴヤD)
 自身がつくった流れを自身でつないだ。吉見が開幕戦に続く快投。7回3安打無失点で2勝目を挙げた。チームは1分けを挟み開幕5連勝。11連勝した1999年以来のスタートダッシュは、6試合で早くも4度目の零封、7回までは全試合無失点という圧倒的な投手力のたまものだ。

 「チームが勝っていたので、開幕戦よりきょうの方が緊張しました。ヤクルト打線は早いカウントから打ってくれるで、初球から勝負球のつもりで投げました」

 1―0の7回1死二、三塁で回った打席で交代したが、まったく危なげがなかった。持ち味の低めへの丁寧な投球で、ヤクルト戦は昨年から24回連続無失点となった。

 3月30日の広島との開幕戦(ナゴヤドーム)では7回まで1人の走者も許さぬ完全投球。連日の先発投手の快投劇の第1章は吉見が演じた。その開幕戦で投げ勝った前田健がこの日、ノーヒットノーランを達成。試合後に知り「特に何もないですよ。すごいことやなと思いますけど」とライバル心ものぞかせた。

 記録的な失点の少なさで快進撃を続ける高木監督は「無敗? そんなのまだ6試合やん。ウチは連覇のチームやから」とご機嫌。それでも「確かに今、うちに流れがある。ピッチャーが抑えてくれているから」と、29イニング連続無失点の投手陣を称賛した。 土つかずのままがっぽり貯金を蓄える態勢だ。 

 ≪開幕6戦4完封は2リーグ制後初≫中日は4日のDeNA戦から3試合連続完封勝利。チーム3試合以上の完封勝利は10年7月16日広島戦から20日横浜戦まで5試合連続(プロ野球タイ)でマークして以来。また、開幕からは6試合で4完封。開幕6戦までに4完封は43年に中日の前身球団の名古屋が5戦4完封して以来69年ぶり2度目。2リーグ制後では初めてになった。

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2012年4月7日のニュース