昨季不振の森野が千金決勝2ラン 高木竜無傷の4連勝

[ 2012年4月6日 06:00 ]

<D・中>6回2死一塁、2ランを放つ中日・森野

セ・リーグ 中日3-0DeNA

(4月5日 横浜)
 完全復活を予感させる特大アーチだった。6回2死一塁。そこまで抑えられていた山本のスライダーを中日・森野のバットが完璧にとらえた。右翼スタンド上段に突き刺さる1号2ランは、開幕からの5試合で実に4本目の先制打。昨季、極度の不振に苦しんだ3番打者が、無敗の4連勝(1分け)の立役者となった。

 「(ホームランは)打てないと思っていたから1本出て良かった。前の打者が塁に出てくれるので、たまたま僕が還すだけで勝てている」

 謙遜気味に話したが、一振りで試合を決める一発だった。開幕・広島戦と第2戦は先制適時打。前夜のDeNA戦では先制犠飛を放った。この日の先制弾を含め、4勝の勝利打点は全て森野が生み出している。

 打率・327、22本塁打84打点を残した一昨年から、昨年は・232、10本、45打点に急降下。数字を取り戻そうとすればするほど結果が出なくなる悪循環に陥った。「去年は投手以外のものと戦ってしまった」。リーグ連覇こそしたが「個人的には最悪の年」だった。もう1度初心に戻りキャンプでは体を8キロ絞りこみ、1プレー、1打席に集中することを肝に銘じて今季に臨んでいる。

 高木監督も「ミスもあったけど、森野が消してくれた」と絶賛。就任からいまだ負けなしで「アンビリーバブル。最高の内容や」と舌も滑らかだ。投打の歯車ががっちりとかみ合っている高木竜が一気に突っ走る構えだ。

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2012年4月6日のニュース