２戦連続零敗…中畑監督貧打責任負う「私のミスです」

＜Ｄ・中＞６回途中２失点でマウンドを降りた山本（左）と中畑監督

セ・リーグ ＤｅＮＡ０－３中日

（4月5日 横浜）
　横浜スタジアムの本塁が果てしなく遠い。中日との本拠地開幕カードは、２戦連続で三塁すら踏めず零敗。ＤｅＮＡの中畑監督は責任を自ら背負い込んだ。

　「どうもすみません。こっちが先制しないといけないのに、流れを断ち切ってしまった。私のミスです…」

　指揮官が振り返ったのは０―０の４回だ。先頭の石川が左前打で出塁。続く小池の場面で迷いに迷い、バントのサインを出すのを躊躇（ちゅうちょ）した。結局、小池は２球目を打って遊ゴロ併殺打と最悪の結果に。「（小池を）信じていたところもあるわけです。点が入らない時に、ビッグイニングをつくりたい気持ちもあった」。これで対中日戦は、昨季から引き分けを挟んで８連敗。前日の２安打に続き、この日もわずか３安打だ。昨季のリーグ覇者への苦手意識を払しょくしない限り、上位へは食い込めない。

　揺れる心中も明かした。中畑監督は試合前「（オーダーを）何試合かは動かす気持ちはないですよ」と話していたが、試合後は「ちょっと代えるかも。ファンもやきもきしてるしね。ベンチの上からも“何とかしろ～！”と聞こえてくる」と打順変更も示唆した。上位進出のためには、なりふり構っていられない。「早く勝ちたいな。きょうは寝ないで（打順を）考えます。でも、２時間だけ寝かせて！」と、最後は努めて明るく振る舞った。沈鬱（ちんうつ）なムードは、中畑監督には似合わない。