イチ 元気印の弟分・ムネに感心「本当に尊敬します」

[ 2012年4月6日 06:00 ]

ロッキーズ戦の4回、二塁内野安打を放つマリナーズのイチロー

オープン戦 マリナーズ7-2ロッキーズ

(4月4日 スコッツデール)
 マリナーズのイチローが、6度目のマルチ安打でオープン戦を締めた。初回、右腕チャシーンのツーシームを中前に運ぶと、4回にも二塁強襲安打。自己ベストだった05年の打率・437には及ばなかったものの、・415と自身3度目の4割台を残して、6日(日本時間7日)の米本土開幕戦へ準備を整えた。

 「東京でのゲームとテンションが全然違う。そういうギャップはあった」。3月28、29日に日本で開幕を迎え、再びアリゾナに戻っての実戦調整に多少の戸惑いを見せたが、バットは好調を持続している。

 そんなイチローをこの上なく喜ばせたのが、川崎が開幕ベンチ入りを勝ち取ったこと。「誰よりも厳しい条件で、誰よりも結果を残した。僕には考えられない」と感嘆の声を上げた。キャンプ中には大声で仲間を鼓舞し、チームの空気を盛り上げた。今や欠かすことのできない存在となった弟分に、「通常はチームに溶け込んでいくというスタンスになるが、あいつは自分のペースに周りを巻き込んでいる。それが何より凄い。ムネにしかできないこと。本当に尊敬しますね」と褒め称えた。

 孤高の天才打者として低迷するチームを一人で支えてきたが、今季は違う。これまでにない相乗効果が、イチローとマリナーズを変えていく。

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2012年4月6日のニュース