ついに出た中田!「初ヒットはホームランだと思っていた」

[ 2012年4月5日 21:12 ]

8回、中田が今季初安打となる左越え本塁打を放つ

パ・リーグ 日本ハム3-1オリックス

(4月5日 札幌D)
 日本ハム・中田がついに打った。2-1とリードし迎えた8回2死無走者の場面。豪快なフルスイングから放たれた打球は、一直線に左翼席へと突き刺さった。「貢献できなくて悔しい日々が続いていたんで、打てて良かった」。お立ち台に上がった主砲はとホッとしたように、少しだけ笑顔を浮かべた。

 25打席目だった。この日も第3打席までは無安打。開幕から4番を任されながら6試合目、実に24打席当たりがなく、苦しんできた。それでも「打てない自分を使ってもらった監督、応援してくれるファン」に感謝しつつ「考えても打てないので、くる球をフルスイングしようと考えていた」と中田。その言葉通りの一撃。「初ヒットはホームランだと思っていた」。そして、この1本で「もう大丈夫です」と胸を張った。

 あくまでもインタビューには冷静に答えた。だが本塁打を放ちベンチに戻った時には、愛くるしいようにバットを額でこすり続けていた。「興奮してるんで、車に乗って帰る時間帯ぐらいにはテンション上がってくると思う」と胸の内を明かした中田。チームの連敗を3で止め、勝率5割に復帰。「いい勝ち方ができたと思うので、ドンドン勝っていきたい」。言葉は最後まで滑らかだった。

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2012年4月5日のニュース