元気印ムネリン 3安打でも「今から練習。猛特訓です」

[ 2012年4月3日 06:00 ]

<マリナーズ・ロイヤルズ>6回、左前打を放つマリナーズ・川崎

オープン戦 マリナーズ6―4ロイヤルズ

(4月1日 ピオリア)
 首位打者もスタメンも見えたっ!マリナーズの川崎宗則内野手(30)が1日(日本時間2日)、ロイヤルズ戦で3安打1打点と活躍。オープン戦打率を・417にまで上げた。打率トップを視界に捉え、開幕ベンチ入り25人へも大きく前進。日本遠征の強行日程で体調不良を訴える選手が続出しており、米本土開幕となる6日(日本時間7日)のアスレチックス戦では先発出場の可能性も出てきた。

 日本での開幕2連戦で出番がなかった川崎が、うっ憤を晴らすかのような爆発だ。日米間の移動で体調が万全ではない中、3安打と気を吐いた。

 「生きてりゃ、いろんなことがあります。大丈夫。体が重い?ないない。実感がないです。絶好調です」。安打は全て左投手から。ロ軍の開幕投手を務める左腕チェンから中前打を放つと、6回に先頭で左前打。打者1巡して回ってきた2死一、二塁では左前適時打だ。これで打率を・417に上げ、規定打席に到達した選手では3位に浮上。トップのヤング(レンジャーズ)とはわずか6厘差で、オープン戦首位打者も視界に捉えた。

 日本開幕戦ではマイナー契約の立場から、メジャー出場枠入りを果たした。米本土開幕は6日で、ベンチ枠は25人。3安打は大きなアピールだ。加えて日本遠征が影響し、マ軍では4選手が体調不良を訴えている。野手では正二塁手のアクリーがインフルエンザに感染し、この2日間は完全休養。日本で果たせなかったメジャーデビューが、いきなりスタメン出場となる可能性もある。

 先を見据える川崎は3安打より、走塁面の反省を口にした。初回はチェンから5球連続でけん制された直後に二盗を試みアウト。4点を追う6回にはイチローの右前打で一塁から三塁を狙い、右翼手の好返球で刺された。「(初回は)スタートしてからやめれば良かった。(6回は試合展開で)無理する必要はなかった。判断がさえなかった」。それでも下を向かないのが元気印のムネリンだ。「今から練習です。猛特訓です」。残りオープン戦3試合も全力でぶつかっていく。

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2012年4月3日のニュース