中畑監督秘策あり…大砲不在は“ダブル1、2番”で

[ 2012年3月29日 06:00 ]

球場のロゴマークの上に高木ヘッドコーチ(左)と寝転がるDeNA・中畑監督

 中畑DeNAが「ダブル1、2番」で勝機を見いだす。開幕スタメンはラミレス、筒香の左右の大砲が故障で不在。得点力アップには機動力を絡めた攻撃が不可欠だ。

 オープン戦盗塁王の1番・梶谷、2番・石川が出塁して中軸に回すのはもちろん、俊足の6番・森本と7番・荒波が「下位の1、2番」となってかき回す戦法で挑む。

 この日、本拠地での全体練習に参加した中畑監督は「一粒で2度おいしいというか、上位だけじゃなく下位でも足を絡められるのは楽しい」と「ダブル1、2番」構想を明言。具体名こそ避けたが1、2番に左打者を並べることを示唆し、梶谷と石川が担うのが有力。過去446試合で1番を務めた実績がある森本を6番に置くことで「下位の1、2番」も完成する。

 指揮官は「一番大事なのは守備。守りがしっかりして失点しなければ負けない。勝つにはロースコアの展開に持ち込みたい」と意気込む。守備重視のメンバーは自然と俊足がそろう。足でプレッシャーをかけて得点し、それを守り抜く。小技を駆使して3位に躍進したオープン戦同様、「せこいぜ野球」をシーズンでも貫く。

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2012年3月29日のニュース