岩隈、被災地に思い「勇気と希望届けたい」 

[ 2012年3月28日 18:48 ]

 東京ドームでの開幕戦を迎えた米大リーグ、アスレチックスとマリナーズの選手らを招いたレセプションが28日、東京都港区のルース駐日米大使公邸で開かれ、マリナーズの岩隈久志投手は「全力でプレーし、被災者の方々に勇気や希望を届けることが一番の使命」と意気込みを語った。

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市で27日、米国人選手らと野球教室などを行った岩隈投手は「日本で開幕戦を迎えることができてうれしい」と前置きした上で、野球が震災復興に果たし得る「力は大きい」と述べた。

 大リーグ機構のブロスナン事業担当副会長は2001年9月の米中枢同時テロ直後、全試合が一時中止に追い込まれた当時の状況に言及。選手たちが再びグラウンドに姿を現し、元気なプレーを見せたことが「復興に向けた転換点になった」と述べ、12年のシーズンの幕開けを日本で迎える意義を強調した。

 ルース大使は、大リーグが震災後、さまざまな形で被災者に手を差し伸べてきたことを紹介。そうした活動は、1934年に来日し、日米野球を通じて両国の親善に貢献したベーブ・ルースやルー・ゲーリッグらの役割に匹敵するとたたえた。

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2012年3月28日のニュース