“奇襲”ではなかった 大越監督 エース不調で苦渋の決断「いい経験に」

[ 2012年3月26日 16:00 ]

第84回選抜高校野球第5日 1回戦 早鞆2―5智弁学園

(3月26日 甲子園)
 夏の全国大会準優勝投手だった早鞆・大越監督にとって、23年ぶりの甲子園での戦いは厳しいものになった。

 先発を予定していたエースの間津の調子が上がらず、指揮官が下した判断は公式戦わずか1試合2イニングしか投げていない控えの堀田。「試合当日の朝に伝えた」とギリギリまで悩んでの決断だった。

 智弁学園にとっては“奇襲”に映った。昨秋は74回を投げて防御率1・09の間津の登板を想定していただけに、逆に意表を突かれた形で序盤は打線が沈黙。先に1点を許した。しかし、その1点を堀田が守りに入った5回に乱れた。その後は立ち直っただけに、なんとも悔しい1イニングだった。

 「点は取られたがよく投げてくれた」と大越監督は急きょ登板の堀田をたたえた。プロ野球ダイエーで活躍し、さまざまな場面を切り抜けてきた監督も、甲子園で指揮を執るのは初めて。「いい経験になりました」と夏の再来を誓って甲子園を後にした。

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2012年3月26日のニュース