燕に内海バスターズ!開幕戦に新1・2番コンビ投入へ

[ 2012年3月26日 06:00 ]

<西・ヤ>初回無死、ミレッジの左飛で田中が先制の生還。捕手・炭谷

オープン戦 ヤクルト4-3西武

(3月25日 西武D)
 オープン戦41年ぶりの1位を決める飛球が左翼・武内のグラブに収まった。しかし、ヤクルト・小川監督に笑みはない。視線は巨人との開幕戦に向いているからだ。

 最後のオープン戦はテストの場でしかない。「うまく機能したと思います。(開幕投手の)内海との相性をうのみにするわけにはいかないけどね」。遠慮がちだが、最後の試みが結実した手応えはあった。

 オープン戦で初めて1番・田中、2番・上田を並べると、初回に田中が四球を選び、続く上田が右前打。3回にも全く同じパターンで無死一、三塁の好機を2度つくった。そして中軸の働きで点に結びつける。繰り返される得点シーン。さらに上田は2イニングとも二盗を決める活躍。この新1、2番コンビこそが、最終戦でお披露目された「内海バスターズ」だった。

 1番・田中はオープン戦14試合目で初。開幕戦でぶつかる左腕をイメージした。田中の対内海通算成績は打率・364。昨年も8打数5安打とカモにしている。1番は計17試合経験して打率・236と良くないが、内海相手となれば話は別だ。上田はこの試合前まで1番で打率・167。2番で・385。数字に着目していた指揮官が、2人の並びを試したくなる気持ちも理解できる。

 田中は1安打2四球、上田は3安打1四球。2人で計7度も出塁した。田中は「毎年リセットですけど、(内海との)数字的なことを聞いたら頼もしいですね」と自画自賛。上田も「役割はできた」と納得顔だ。内海に見せつけた挑戦状。指揮官は「必ずしもうまくいくとは思わないけど」と最後まで控えめ。とはいえ帰途に就くその足取りは軽くなっていた。

続きを表示

2012年3月26日のニュース