川崎 ハートは高校球児「正々堂々、誇りを持って」

[ 2012年3月26日 06:00 ]

<神・マ>8回無死、左越え二塁打を放った川崎(右)は、イニング終了後ベンチに戻りイチローとグータッチ

日米親善試合 マリナーズ1―5阪神

(3月25日 東京D)
 マリナーズの川崎は1打席、それも1球でファンの期待に応えた。6回の守備から2番・二塁に入ると、8回先頭で榎田の初球を叩き、左翼線に弾む二塁打。イチローに負けない歓声が東京ドームを包んだ。

 立場はマイナー契約の招待選手。しかし、悲そう感は全くない。試合後の会見。「ベリー、ベリー、ハッピー」「アイ エンジョイ マイセルフ」。日本語の質問にもたどたどしい英語で答え、同席したウェッジ監督を笑わせる。オープン戦で打率.387をマークした成績だけでなく、明るい性格でもはやチームに欠かせない存在だ。

 既に開幕メジャーは確実。丸刈り頭の川崎は「訳の分からない日本語で話しても受け入れてくれるチームには感謝している」と言い、最後に「正々堂々、誇りを持ってプレーすることを誓います!」と高校球児のように締めた。背番号61は心から野球を楽しんでいる。

 ▼マリナーズ、エリク・ウェッジ監督 特に若手にはいい経験になったと思うが、もう少しいい試合ができた。日本人3選手は母国で勇姿を見せられて良かった。3人とも素晴らしい気持ちになったと思う。

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2012年3月26日のニュース