被弾病…塩見「お仕置き」完投 テーマ実践できず

[ 2012年3月24日 06:00 ]

<中・楽>2回、山崎(右)に左越え2ランを打たれた楽天・塩見

オープン戦 楽天1-3中日

(3月23日 ナゴヤD)
 罰走ならぬ罰投だ。楽天・塩見がオープン戦最終登板で8回3失点の完投負け。開幕前としては異例の長いイニングに、佐藤投手コーチは「ホームランで頭にきて、お仕置きのつもりで最後まで行かせた」と明かした。

 昨季の14被本塁打はリーグワースト2位で、今季は本塁打を減らすことがテーマだった。スクリューを封印してフォーク、ツーシームを決め球に臨んだが、2回に山崎に高めに抜けたフォークで左越え2ラン、さらに平田にも左越えソロを被弾。3回以降は5イニングを3者凡退に抑えたが、一発が響いた。山崎の打席について「抑えようと思ったけれど甘かった」とがっくり。星野監督も「あんなとこなら誰でも打つわ。武司が一番好きなとこ」と渋い表情だ。

 右背筋痛を抱える田中は25日の中日戦(ナゴヤドーム)で復帰。状態を見て30日ロッテ戦(Kスタ宮城)の登板回避となれば、塩見に開幕投手の大役が回ってくる。「開幕はアイツが投げます」とエースの底力を信じた2年目左腕だが、自身も先発の柱であることは変わりない。「球威は問題ない。決め球の精度を高めなければ」と自覚を強めていた。

続きを表示

2012年3月24日のニュース