イチもびっくり…「１５年間働いているがひょうは初めて」

降雨ノーゲームとなったロッキーズ戦の４回、シーガーの２ランを喜ぶマリナーズのイチロー（左）と川崎（右）

オープン戦 マリナーズ―ロッキーズ（５回表途中で降雨ノーゲーム）

（3月18日 ピオリア）
　ノーゲームでも内容は十分だった。マリナーズのイチローは初回に右前打、３回には好守に阻まれての二直。エリク・ウェッジ監督も「よくバットが振れている」と評したように、ともに右方向に痛烈なライナーを放った。

　気温３０度に迫っていた前日から一転、冬の気圧配置となって開始時の気温は８度。さらに暴風警報まで発令されたアリゾナ州。３月の降雨自体も珍しいが、途中からはひょうも混じり、５回表無死一、三塁でノーゲーム。球場関係者は「１５年間働いているが、ひょうは今まで見たことがない。きれいな景色だった」と、白色に変わったグラウンドに苦笑いを浮かべた。

　また、「２番・二塁」で出場した川崎も３回にしぶとく四球を選び、次打者イチローにつなげた。「アリゾナでこんな経験ができるなんて…」と、いつも通り前向きだった。