影の薄かったブランコに待望の一発　逆転４番猛アピール

＜中・日＞２回、中日・ブランコは左越えソロを放つ

オープン戦 中日３－４日本ハム

（3月13日 岐阜）
　最終結論は、まだ出させない。中日で僚友・山崎との開幕４番争いを繰り広げるブランコがオープン戦出場６試合目、練習試合も含めると今季２１打席目で初本塁打を記録。逆転での定位置確保を首脳陣に猛アピールした。

　代名詞とも言える豪快なアーチだった。２点を追う２回２死、日本ハム先発・ケッペルの初球１４５キロ直球を強振。ライナー性の打球は勢いを失うことなく左翼席中段に突き刺さった。

　「だいぶ状態は良くなってきた。ボールをよく見ることと、早く準備することを心がけている」

　この試合までオープン戦は１７打数３安打で打率・１７６と不振にあえいでいたブランコ。開幕４番については「それは僕が決めることではない。自分のできることをやって、シーズンにいい準備をするだけだ」と平常心を強調した。

　今月１０日には開幕４番を「今のところは山崎」とした高木監督も豪快な打撃に魅了された。

　「まだ分からん。山崎はいい時もあるけど、集中できていない時があるし、ブランコはだいぶね、感じが出てきた」

　０７年パ・リーグ２冠王の山崎。そして０９年セ・リーグ２冠王のブランコ。ぜいたくな定位置争いは開幕直前まで続く。