T―岡田 初打点も岡田監督「7番ならいつでも外せる」

[ 2012年3月12日 06:00 ]

<オ・中>2回1死一、二塁、オリックスのT-岡田が中前適時打を放つ

オープン戦 オリックス3-11中日

(3月11日 京セラD)
 2試合連続の2桁失点による大敗に、オリックス・岡田監督の怒りがMAXに達しそうだった。オープン戦とはいえ5連敗。内容のある敗戦ならまだしも、あきれ顔を浮かべるしかない試合に指揮官の“静かなる怒り”の矛先は、この日2安打を放ったT―岡田にも向けられるほどだった。

 中日とのオープン戦2連戦で、投手陣は30安打を浴びた。もちろん、勝敗ですべてを片付けるわけではない。それでも、岡田監督は静かながらも怒気を含んだ口調で試合を振り返った。しかも“ダメ出し”は投手に限らず、7番に降格させたT―岡田にも及んだ。

 「今はどれ(打順)が一番いいつながりになるのか試しているところ」

 4番李大浩、5番T―岡田でスタートした対外試合の布陣は、3番T―岡田バージョンを経て、この試合でついにクリーンアップを外れた。指揮官が続けた言葉には今までにはない厳しい姿勢が込められていた。

 「7番ならいつでも外せる」

 新加入の高橋信はこの日、右腕・中田賢から2安打するなど、実戦に入ってから結果を出し続けている。指揮官は「高橋は右でも左でもいける」と評価した。左足アキレス腱断裂から復帰してきた北川もいる。クリーンアップを構成するピースは不動の4番・李大浩以外はまだまだ流動的だ。

 「打順? 球場に来たらホワイトボードに(オーダー用紙が)張ってありましたから。危機感? それはずっと前からあります」。この日、2安打を放ったT―岡田だったが、通算打率は「・182」と自身の身長よりも低いのが現状。表情は厳しいままだった。

 岡田監督がT―岡田に注文をつけるのは、期待しているからこその裏返しであることは容易に察しできる。とはいえ、シーズンに入れば結果がすべて。いつまでも“居場所”が確保される保証はどこにもない。「実際、打っていませんからね」。T―岡田が岡田監督のげきに応えられるかどうかが今後のオープン戦の見どころだ。

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2012年3月12日のニュース