中畑監督「諦めないプレーを見ていただくことが野球力」

＜西・Ｄ＞試合前、スピーチを行うＤｅＮＡ・中畑監督（右）、西武・渡辺監督

オープン戦 ＤｅＮＡ３－２西武

（3月11日 横浜）
　【ＤｅＮＡ・中畑監督あいさつ】

　両チームを代表して、ひと言あいさつを申し上げます。私自身、今回の震災、福島、宮城、岩手…。私は福島県に生まれ、福島県に育ちました。そして今、ふるさとを思いますと、全くと言っていいほど復興できていません。それが現実です！悔しいです！！

　今、この３県から避難している方々が全国にばらばらになっています。この神奈川県にも２０００人の方々が避難しております。その人たち、そして全国に避難している人たちに今、野球人が何ができるんだろう。ずっとテーマになると思います。自分たちが野球ができる喜び、幸せ…。その幸せをどのように被災者の方々に伝えていけばいいんだろう、と。

　私自身の中では、プレーヤーと一緒になって、最高のプレーを、粘り強く、最後の最後まで諦めない、本当に強いプレーを、被災者の皆さん、そして日本プロ野球ファンの皆さんに見ていただくことが、私たちが今できる最高の力、野球力だと思っています。ですからこの１年間、ベイスターズのみならず１２球団が、全員が、どんな試合展開になっても、最後の最後まで今の心を忘れずに、皆さんに素晴らしいプレーを見せ続けることをお約束し、きょうの言葉とさせていただきます。ご声援よろしくお願いします。ありがとうございました。