尚成「人と違う発想」の新球でイ軍主砲を三振斬り 

[ 2012年3月10日 06:00 ]

オープン戦 エンゼルス6―5インディアンス

(3月8日 グッドイヤー)
 エンゼルスの高橋が代名詞を捨てて、オープン戦初戦を2回無安打無失点と好投した。「きょうは決め球のシンカーをやめようと決めていた。使うと自分が楽をしてしまう」と封印。

 3回から登板すると、いきなり失策で二塁に走者を背負ったが、続くマーソンは外角直球6連投。「自分の生命線」という緻密な制球力だけで二ゴロに打ち取ると、後続も抑えた。4回は主砲ハフナーから3球連続の空振りで三振を奪うなど、中軸を3人であっさり片付けた。

 一方で「新球」は効果的だった。オフからフォーシームをボール半個分ほど、スライダー気味に変化させることに挑戦。ハフナーからは初球にこのボールで空振りを奪った。米国では利き腕の方向にシュート回転させるのが主流だけに「人と違う発想」と上々の試運転に手応え。新たな引き出しを増やし、メジャー3年目のスタートを切った。

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2012年3月10日のニュース