全米ダル狂想曲…直前に生中継決定、報道陣150人超

[ 2012年3月9日 06:00 ]

<パドレス・レンジャーズ>2回を2安打無失点に抑え3三振を奪ったレンジャーズのダルビッシュ

オープン戦 レンジャーズ6―2パドレス

(3月7日 ピオリア)
 米大統領選も真っ青?の過熱ぶりだ。まさにダル・フィーバー。初登板に合わせ、この日は日米で計150人以上の報道陣が集結した。球場の記者席は40席。隣接するブース4部屋を開放しても足りない。残りの記者には三塁側2階席が特設席として割り当てられた。

 パドレスのウォーレン・ミラー広報部長も「こんな大勢の報道陣は見たことがない」と仰天。スペースの関係で、日本人カメラマンは数人を除いてグラウンドに下りることすら制限された。

 何より異例だったのがテレビ中継だ。試合前の午前9時半すぎ、レ軍のジョン・ブレーク広報部長に連絡が入り、急きょスポーツ専門局ESPNのニュース番組での生中継が決定した。しかも最初の打者4人、または初回のみという制限付き。同部長も「こんなこと聞いたことがない」と目を丸くした。破格の注目度。現場にはUSAトゥデー紙やFOXスポーツ、ヤフースポーツなど全米中の媒体が勢ぞろいした。

 レ軍が誕生した61年から半世紀。今回のフィーバーは、球団史にも刻まれる一大イベントとなった。ESPNラジオでDJを務めるイアン・フィッツサイモン氏は、レ軍にノーラン・ライアンが加入した89年もこれほどの騒ぎにはならなかったという。「昔をよく知る番記者たちとも話したよ。ライアンが42歳で来た時でも、オープン戦初戦からこんな騒ぎにはならなかった。球団史上初めての出来事だ」。興奮してそう話す表情が、ダルビッシュへの関心の高さを物語っていた。

 ▼レ軍・トレアルバ 全部の球種を要求したし、全体的に低めに集めていい出来だった。球種が7つでサインが多いから、そのうち両手でサインを出そうかな(笑い)。

 ▼レ軍・ヤング 登板後は「よくやった」と話しかけたよ。(投ゴロ処理は)本当に背が高い。あのプレーをできる選手はなかなかいない。守れるのは大きなプラスだ。

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2012年3月9日のニュース