24年目 石井琢朗 貫禄の初安打「これは何とかしないとと思いました」

[ 2012年3月7日 08:20 ]

<オープン戦 広・巨>5回、1死満塁、代打・石井は中前適時打を放つ

 大ベテランが順調に24年目のシーズンを滑り出した。今季から野手コーチを兼任する広島の石井が実戦初打席で初安打。チーム唯一の得点を叩き出し、衰えない打撃技術と存在感を示した。

 集中力が違った。5回1死満塁、代打として登場すると、小野の外角スライダーをコンパクトにとらえて中前へ適時打。チームの反撃ムードを高めた。「ゆっくり見ていこうと思ったけど、自分のことより、これは何とかしないとと思いました」。調整の意識を捨て、勝負にこだわった。

 野手コーチとして、春季キャンプでは若手に主に守備面を指導。「1選手としてやっています」と名球会打者のプライドをのぞかせつつも、「どうせなら両方勉強のつもりでやっている」と選手、コーチ両面でのチームへの貢献を目指す。勝負どころで頼りになるベテランは軽快に二足のわらじをはきこなす。

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2012年3月7日のニュース