阪神困った…藤井彰離脱で開幕微妙 城島一塁専念で正捕手不在危機

[ 2012年3月1日 06:00 ]

キャンプの打ち上げを待たずに帰阪し、鳴尾浜を訪れた阪神・藤井彰

 阪神・藤井彰人捕手(35)が29日、大阪市内の病院で精密検査を受けて「左腹斜筋の筋挫傷」と診断された。全治は不明だが、30日のDeNAとの開幕戦(京セラドーム)への出場は極めて微妙な情勢となった。

 城島健司捕手(35)は左膝と右肘に不安を抱えるため、今キャンプから一塁手として調整。藤井彰の離脱で、和田阪神が「正捕手」不在のまま開幕を迎える可能性が出てきた。

 沖縄キャンプ打ち上げ日に衝撃が走った。この日早朝、藤井彰はチームより一足早く帰阪。病院に直行し、精密検査を受け「左腹斜筋筋挫傷」と診断された。その後、兵庫県の鳴尾浜球場を訪れ、トレーナーと今後のリハビリについて話し合い「大丈夫ですよ。後はトレーナーに聞いてください」と険しい表情を浮かべた。

 藤井彰は数日前から左脇腹の違和感を訴え、出場が予定された28日のDeNAとの練習試合を回避していた。全治は不明だが、脇腹痛は一般的に完治に時間を要する。昨季、同僚の久保や日本ハム・斎藤が同じ左腹斜筋筋挫傷で実戦復帰までに1カ月近くかかった。藤井彰も約1カ月後に迫った開幕に間に合うかは極めて微妙。和田監督も「(開幕戦出場は)ギリギリかもしれないね。間に合わなかったことも考えないといけない」と表情を曇らせた。

 藤井彰の離脱のダメージは計り知れない。昨季も負傷の城島に代わり、チーム最多の99試合に出場。2度の手術を受けた左膝と昨季痛めた右肘の状態が万全にはほど遠い城島は、今キャンプで事実上、一塁にコンバート。キャンプ中は外野練習までしたものの、一度も捕手練習はしていない。今季の捕手としての復帰のメドは全く立っていない状況で、藤井彰が今季も「正捕手」との位置づけだった。

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2012年3月1日のニュース