原巨人“究極”求め、OP戦で打線シャッフル!

[ 2012年2月29日 06:00 ]

沖縄2次キャンプを打ち上げ、手締めする巨人・阿部(手前)

 強力打線をシャッフルだ。3年ぶりV奪回を目指す巨人が28日、沖縄2次キャンプを打ち上げた。手応えを口にした原辰徳監督(53)だが、3月のオープン戦で新オーダーをテストする考えも明かした。村田修一内野手(31)、ジョン・ボウカー外野手(28)ら新戦力が順調な仕上がり。選手個々の可能性、適性を探りながら、さらなる進化へ。新たなオプションも探っていく。

 主将・阿部が音頭を取った三本締めが、沖縄の空に響き渡った。あいにくの雨模様だったが、原監督の顔は晴れやか。口をついて出たのは明るい言葉ばかりだ。

 「少し雨が多かったけど、ほぼ予定通りの練習ができて3月を迎えられる。手応えしかありません」

 だが、足踏みするつもりはない。指揮官は完成形を求め、打線をシャッフルする考えを明かした。「力があるメンバーが加わったということで、また新たにして、目の当たりに、体感、経験したいというものはある」。18日のオープン戦・広島戦から前日の韓国SK戦まで、対外試合7試合を消化。宮国らニューフェースが台頭した投手陣もさることながら、打線は確実に厚みを増した。

 主に2番に据えた新外国人のボウカーが18打数7安打の打率・389。3本塁打とパンチ力も披露した。5番候補の村田も16打数7安打の打率・438。6打点2本塁打と順調だ。4番・阿部を中心に盤石の打線が完成したかと思われた。

 戦力の充実が進化を促した。とくに新外国人がうれしい誤算だった。原監督は沖縄入りしてから「ボウカーにはいろいろな可能性がある。いい意味で前向きな悩み。彼の打順というところをこれから考えていきたい」と繰り返し、クリーンアップでの適性もテストする考えだ。

 不動の阿部、村田に加え、ボウカーも主軸として計算ができることで、1番・長野という大胆な選択も可能になる。昨季は一度もなかったが、チームトップ(リーグ2位)の出塁率・379を誇る首位打者が1番なら相手にとって脅威となるのは間違いない。

 3年ぶりのV奪回を目指した補強で実現する無敵のオーダーづくり。「最善策を考えながらシーズンを迎えたい。オーダーを教えてほしい?それは前日くらいになったら言いますよ」。原監督は不敵に笑って、帰京の途についた。

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2012年2月29日のニュース