黒田、いきなり真価発揮に「オー・マイ・ゴッド…」

[ 2012年2月29日 06:00 ]

今キャンプ初の打撃投手を務めた黒田博樹

 ヤンキースの黒田博樹投手(37)が27日(日本時間28日)、初のフリー打撃登板でいきなり真価を発揮した。テシェイラ、チャベスの「通算546本塁打コンビ」ら5人を相手に計25球を投げ、安打性の当たりをわずか1本に封じ込めた。

 「凄く暑かったが、緊張することもなく、いつも通りにできた」。球種を伝えてからの投球。そのためタイミングは外せなかったが、シンカーやフォークでバットの芯をことごとく外した。09年に本塁打、打点で2冠王に輝いた不動の3番テシェイラは「オー・マイ・ゴッド…」とケージ内で首をひねる。一昨年までのドジャースでの同僚で、球を受けた正捕手マーティンは「スライダーが以前より曲がりが鋭いし、角度がついているのがいい」と称えた。

 ジョー・ジラルディ監督も「いい投球をしていた」と満足げ。オープン戦初先発は3月7日(同8日)レイズ戦に決まった。6日(同7日)パイレーツ戦はエース・サバシアが登板。今後も順調に調整が進めば、シーズンでもサバシアに次ぐ開幕2戦目、ちょうど1カ月後の4月7日(同8日)のレイズ戦が濃厚だ。

 当の黒田は「打者もどこまで仕上がっているか分からない。まだブルペンに近い段階」としながらも「この段階にしてはいい」。伝統球団の重圧を感じることなく、手応えを深めている。

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2012年2月29日のニュース