青木にいきなり試練…不動の左翼の出場停止取り消しに

[ 2012年2月25日 06:00 ]

屋外で行われたブルワーズ・青木の会見。(左から)メルビンGM、青木、稲治通訳、レネキー監督

 ブルワーズに移籍した青木が、キャンプ地に初めて姿を見せ、背番号7のユニホームを初披露した。午前9時、青空の下での屋外会見。球団が用意したユニホームの上着だけではなく、自らズボンもはいた。「(ユニホームを着て)メジャーリーガーになったのだと実感した。体はできている」と自信を口にした。

 25日(日本時間26日)の野手組キャンプインを前に、会見後は早速グラウンドへ。フリー打撃では快音を響かせた。「(米移籍へ)本当にいろんなことを試してきたし、能力を上げるためにいろんなことをやった」。頭の中にはメジャーへの対応策は描かれている。日本で3度首位打者に輝いた青木の打撃を見た昨季球宴出場の正二塁手ウィークスも「スイングスピードとコントロールは素晴らしい」と絶賛した。

 会見から6時間後。青木が球団施設を離れた後に、開幕から50試合出場停止が濃厚とみられていた左翼のブラウンに、処分なしの決定が下った。これにより外野の空席は中堅だけ。青木にとっては、レギュラー奪取へ、より厳しい戦いが待つことを意味する。ほぼ背番号順に並んでいるロッカーは8のブラウン、1のハート、2のモーガンら外野手が陣取る一角。「尊敬はしますけど、ライバル。いいところは吸収して、試合で結果を残したい」。開幕スタメンを目指す青木の目の色が変わった。

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2012年2月25日のニュース