杉内本人も驚きの切れ!空振りスライダーが打者直撃

[ 2012年2月24日 06:00 ]

<巨・韓>3イニングを6奪三振無失点に抑えた巨人・杉内

練習試合 巨人14―0韓国ハンファ

(2月23日 那覇)
 巨人のエースナンバーを背負う杉内が、奪三振ショーを演じた。

 「自分の思い通りのボールが投げられた。三振を取れたということは、真っすぐも変化球も切れがあるということ」

 「18番」の先輩、桑田真澄氏(野球評論家)も見守る中、3回1安打無失点。4者連続を含む6奪三振。圧巻は6回だ。右の代打のチョン・ウォンソクに投じた124キロのスライダーが、空振りした右膝に当たった。打ちにいったストライクゾーンから、ホームベース手前で急速に鋭く曲がり、足元に吸い込まれた。杉内自身が「初めて見ました」と驚くほどの切れだった。

 対外試合初登板で阿部との息もぴったり。早めのカウントから勝負を仕掛けるリードが左腕には心地よかった。2ストライクから打者の様子をうかがうボール球を杉内は「無駄な球」と位置づける。球数を減らし、常に完投を意識するからだ。

 この日奪った6三振のうち、3つが2ストライクからの3球勝負。新しい女房役がしっかりと思いをくみ取っていた。その阿部も「全部の球種で空振りが取れるし、ツーナッシングから勝負できる」と舌を巻いた。

 初めて経験する沖縄キャンプ。休養日の20日には那覇市内を散策。名物ソーキそばも食し「最高ですね」と満喫した。気温13度の宮崎で投げた前回16日の紅白戦は2回2失点。この日の沖縄は22度と、より温暖な気候で自然と体も反応した。

 次回登板は3月3日の西武とのオープン戦(東京ドーム)。「残りのオープン戦もしっかり投げて、監督に言われた場所で投げられるようにしたい」。いよいよ上がる本拠地のマウンド。「18番」に恥じない投球を届ける。

 ▼巨人・原監督 非常にいい状態で着実に進んでくれている。開幕投手?そのことについてはまさに時期尚早。何も語ることはできません。

 ▼巨人・川口投手総合コーチ いいんじゃないですか。好調をキープしてくれている。

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2012年2月24日のニュース