イチロー「3番」決定!「気持ち的に準備していた」

[ 2012年2月23日 06:00 ]

打撃練習をするマリナーズのイチロー

 マリナーズのイチローが、今季は3番を打つことが正式に決まった。エリク・ウェッジ監督が「得点の機会を増やしたいので、イチローを3番に置く。チームみんなが勝ちたいと思っているし、イチローも勝ちたいと思っている」と明言した。

 昨季のチーム打率・233、得点556はともに30球団最下位。得点力アップが、大きな課題に挙げられている。1番には移籍3年目のフィギンズを置く。エンゼルス時代はリードオフマンとして活躍も、ここ2年は不慣れな2番で苦しんでおり、再生の狙いもある。

 ウェッジ監督はシーズン終了後から、何度もイチローと連絡を取り意見交換し、20日に最終確認。メジャー通算1733試合の先発出場中、1720試合で1番に入っているイチローも「可能性があることは十分に想像していた。気持ち的に準備していたこと。僕の中では、もう普通のことになっている」と話した。

 慣れ親しんだ1番と決別し、04年のシーズン途中以来となる3番への対応策をすでに模索。ノーステップに近い新打法で、よりパワーを打球に伝えようとする試みも行っている。イチローは3番という新境地で、勝利を呼び込む一打を重ねながら、2年ぶりの200安打にも挑戦する。

 ≪13戦で・353≫イチローがメジャーで3番として先発出場したのは通算13試合で打率・353、0本塁打、3打点。打率は11年間通算の・326よりも高い。オリックス時代は97~99年の3年間、主に3番で出場。9年間通算では3番として399試合で打率・351、56本塁打、259打点と、打率は日本通算の・353とほぼ同等の数字を残した。

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