キャンプ地入りのダル プホルスに宣戦布告していた 

[ 2012年2月22日 06:00 ]

キャンプ地入りしたレンジャーズ・ダルビッシュ(右)はホランドとともにグラウンドへ向かう

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が21日(日本時間22日未明)、キャンプ地入りした。今月10日の米国入り後は、ロサンゼルスで最終調整。バッテリー組のキャンプインを2日後に控え、ついに主役がやってきた。また、同地区のエンゼルスに移籍したアルバート・プホルス内野手(32)は20日(同21日)の会見で、先週、同投手に遭遇し、対戦を熱望されたことを明かした。

 キャンプインを2日後に控え、ダルビッシュが初めてキャンプ地に姿を見せた。午前8時半に車で到着。サングラスをかけ、レンジャーズのロゴが入ったグレーのTシャツに短パンというラフな格好で、出迎えのジョー古河通訳らと握手を交わした。クラブハウスでは上原、建山らチームメートとも対面。その後はグラブを手にエース左腕のホランドと談笑しながらグラウンドに向かい、体を動かした。

 キャンプの主役の登場。米国の番記者が早速、ツイッターに写真付きで「ダルビッシュがやって来た」と投稿するなど、ついに「ダル・フィーバー」が幕を開けた。

 前日の20日には、サプライズから約60キロ離れたエンゼルスのキャンプ地テンピでもダルビッシュが話題となった。全米が注目したプホルスの会見だ。今季への意気込みを問われた通算445本塁打の強打者は、今月16日にロサンゼルスにある南カリフォルニア大のジムで右腕と遭遇したエピソードを明かした。

 「向こうから自己紹介してきた。とても謙虚でいいヤツ。同地区ということも理解していて“対決を楽しみにしている”と言われた。こっちも楽しみ。もちろん(攻略に)全力を尽くすよ」。

 プホルスは今オフ、10年総額2億4000万ドル(約189億6000万円)でカージナルスから移籍。リーグMVP3度、本塁打王2度など数々の栄光を手にしてきた男は、ダルビッシュへの対抗意識を隠すことはなかった。両軍は5月11日を皮切りに19試合を予定。ダルビッシュも1月20日の入団会見で「(打球が)飛びそうな体だなと思った」と話しており、メジャー移籍の理由である「世界一の投手になる」ためには避けては通れない相手だ。

 メジャー最強打者からラブコールを受けたダルビッシュはキャンプ初日の23日(日本時間24日)に会見を行う。通常は約50人ほどが入る仮設テントで行われるが、ジョン・ブレーク広報部長によると、サプライズ・スタジアムの右中間後方にある約200人を収容できるスペースに特設会場を設けるという。新エースの到着とともに、サプライズに熱い球春が訪れる。

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