花巻東・大谷 フォーク習得 センバツへ「決め球に」

[ 2012年2月19日 06:00 ]

半年ぶりに実戦形式のマウンドに上がった花巻東のエース大谷

 今秋ドラフトの目玉の花巻東・大谷翔平投手(2年)が、復調をアピールした。第84回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)に向けた静岡合宿8日目の18日、ケース打撃に初登板。

 昨夏の岩手大会前に座骨関節の骨端線を損傷し、実戦形式での登板は昨夏の甲子園以来、半年ぶりだったが「5割くらい」の力ながら、打者17人に対して被安打4、2奪三振、2四死球とまずまずの内容だった。「直球は引っかかったりしたけど、変化球は良かった」とうなずいた。

 今キャンプでは、佐々木洋監督から「140キロ台のフォークを投げろ」と元ロッテの伊良部秀輝氏ばりの高速フォークの習得を目指している。この日はフォークで三振を奪うなど「決め球でどんどん使っていきたい」と手応えも上々。視察した阪神の葛西稔スカウトも「打者の反応を見るとうまくタイミングが外れてる」と高評価した。

 合宿最終日の19日は、故障後初めて2日連続で投球練習を行う予定。「状態も5割から7割くらいに上がってきた」と話す最速151キロ右腕が、1カ月後に迫ったセンバツに向けて調整のピッチを上げていく。

 ◆大谷 翔平(おおたに・しょうへい)1994年(平6)7月5日、岩手県生まれの17歳。小2で野球を始め、一関シニアでは全国大会に出場。OBの西武・菊池に憧れて入学した花巻東では1年春からベンチ入りし、同秋から背番号1。昨夏の甲子園1回戦・帝京戦は、救援登板し敗戦投手。父・徹さんは社会人野球の強豪・三菱重工横浜でプレー。1メートル93、86キロ。右投げ左打ち。

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2012年2月19日のニュース