栗山監督勝って「腹立つ」…斎藤また被弾におかんむり

[ 2012年2月17日 06:00 ]

<日・D>初回を投げ終え、ベンチに戻る斎藤(背番18)の奥で厳しい表情を見せる日本ハム・栗山監督(左端)

練習試合 日本ハム9―7DeNA

(2月16日 名護)
 日本ハム・斎藤がまた被弾した。フォームが崩れ、制球が定まらない。

 1点をもらった直後の3回、先頭の梶谷に力のない直球を右前に運ばれると、続く石川に右越え二塁打を浴び失点。2死から筒香に右越え適時二塁打を浴びた後の、内藤への初球だった。この日最速の140キロ直球は高めに浮き、左中間スタンドへ2ランを運ばれた。降板後は表情を曇らせ、「しっくりこなかった。全部の球が中途半端だった」と反省を口にした。

 そんな右腕に対し、栗山監督は「悔しかったし腹が立った。課題をクリアしながら結果を残さないといけない」と厳しい言葉を投げかけた。場外弾を浴び、2回1失点だった前回11日の広島戦(名護)から修正を求め中4日で送り出したマウンド。ただ、不満の大きさは期待の証でもある。

 3回には3つのアウトを全て空振り三振で奪った。斎藤は「良いところに行ったら三振を取れるだけの球があることが分かった」と収穫も口にした。左打者へのチェンジアップを有効に使い、スライダーで空振りを取った。目指すマウンドは3月30日・開幕の西武戦(札幌ドーム)。栗山監督は「昨年はあまりなかったけどマウンドで悔しがっていたね。それは自分はまだできる、と思っているということ」と巻き返しに期待した。指揮官の熱い思い。次こそは結果で応えるしかない。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ しっかり自分の球を操れていなかったね。でも結果より自分の中で得たものがあるかどうかが大事。

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2012年2月17日のニュース