山本昌、勝てなければ「引退します、約束します」

[ 2012年2月14日 06:00 ]

鈴木啓示氏(右)と話す中日・山本昌

 現役最年長の46歳左腕、中日・山本昌が、今季復活がかなわなければ引退する決意を明かした。鈴木啓示氏(スポニチ本紙評論家)の直撃インタビューに答え「今年勝てなければ、引退します。それはお約束します」と宣言した。

 昨年2月のキャンプ中に右足首を痛め、昨季は1、2軍を通じて登板なし。昨年のオフには「もういいでしょうか」と自ら引退を切り出した。それでも球団から「杉下茂さんの球団記録(211勝)にあと1勝。給料は上げられんけど高木さん(監督)も“やれ”と言っている」と慰留された経緯があったという。

 10年限りで西武を戦力外になりながら、48歳で現役続行を目指していた工藤公康氏の姿も刺激になった。「人生は一度きり。やってみよう、と決めました」。引退は毎年のように頭に浮かぶが、今キャンプも投球練習後にはジョギング、ポール間走10本、50メートルのタイム走を必ず行うなど「(一度決めた練習量を)減らしたことはありません」と力を込めた。

 チームには楽天から43歳の山崎も加入。「最近は40代の選手が各チームに1人2人いますけど、僕がいるのでベテランになれない」と笑った。「肩、肘は大丈夫。肩が痛くて投げられなかったことは高校以来ない」という鉄腕に対し、通算317勝の先輩左腕・鈴木氏は「50歳まで現役を」とエールを送った。山本昌にとって、今季は引退を懸けた挑戦イヤーとなる。

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2012年2月14日のニュース